スウェーデンでのワーホリではどのような仕事を探せるのか?

ワーキングホリデーに来る前に日本でしっかり働いて貯金をしてきたり、奨学金をもらって留学しても、実際に現地で生活をしてみると思っていたよりもお金がかかります。ヨーロッパにいる間にEUの各地を旅行したり、新しくできた友達と遊びに行ったりすることで見聞も広がるでしょう。そのために食費や生活費を切り詰めて病気にでもなったら大変です。

少しでも早く働き始められると、金銭的な余裕ができますし、語学習得にも非常に効果がある上に旅行とは違った現実の世界を見ることができます。働くことが可能であるこの“ワーキングホリデー”はとても魅力的な制度です。しかしながら、ワーホリが“労働許可付きの特別なビザ”だからといって、すぐに仕事が探せて簡単に働き始められるわけではありません。仕事の探し方、履歴書の書き方、語学力が求めらることは言うまでもありません。実際に働いて給料を得るまでには、かなりの努力と時間がかかります。

「仕事の探し方も分からないし、働くことなどできるのだろうか?」と思う方も多いと思います。仮に運よく見つかった仕事が、あなたの将来に活用できる内容かどうかはあなた次第ですが、いずれにしろ限られた滞在時間の中で、効率よく仕事を見つけるために、私たちはそれらのアドバイスやお手伝いをすることができます。

スウェーデンの公用語は「スウェーデン語」なので、もちろんスウェーデン語はできた方がよいですが、ある程度の英語力があれば雇用先を見つけられることもあります。とにかく粘り強く、ただ履歴書をメールで送るだけでなく、できれば自ら出向いて探すこともお勧めします。スウェーデン語は少しでも話せるとチャンスが増えます。当然、求職には英語でも構わないので、履歴書と自己紹介や志望動機書の用意が必須です。スウェーデンは、オーストラリア・ニュージーランド・カナダ・香港・韓国ともワーキングホリデーの協定を結んでおり、それらの国々の若者も来ています。

オフィスワークや、IT関連、そのほかの専門スキルなどをお持ちで帰国後や将来につながる仕事をしたいと考えている方は、渡航後から職探しをするのではなく、スウェーデンの求人サイトで探して日本から連絡を取ったり、ワーキングホリデー制度を利用した海外ビジネスインターンシップのプログラムを活用しても良いかもしれません。

どこの街へ行くか?は悩むと思います。都市へ行くのと、地方の小さな街や村へ行くのとどちらが良いかということは一概に言えませんが、知り合いがまったくいなければ、いきなり田舎へ行っても住むところを探すだけでも難しいでしょう。農家の手伝いなどをすることと引き換えに、居住場所が提供されることもありますが、ネットで事前に探して連絡を取るのがよいでしょう。その点、ストックホルムなど都市部へ行く方が家賃は高めになりますが、一般的には他のワーホリの人達とも出会えるチャンスや、仕事探しも含めて様々な機会も多くなります。

スウェーデンでは英語圏以外の国にも関わらず、英語がかなり通じます。特に専門的な知識がなくワーキングホリデーに来て求職をする場合でも、以下の職種などで仕事が探せる場合もあります。サービス業や製造業では語学能力を問われない仕事もあります。

  • 日本食および各種飲食店
  • 宿泊施設の一般業務
  • 販売業務
  • 高齢者や介護に関連する看護補助職
  • IT、ソフトウェア開発職
  • 車の修理等
  • 各種の製造業
  • 農業、畜産、酪農関係

ワーホリビザでスウェーデンで働くためには、まずコーディネーション番号を取得する必要があります。これはスウェーデンに到着後に移民局で申請します。この予約ついては、申請したワーホリビザが承認されたあとに大使館から送られてくる連絡事項の中に説明がありますのでよく読んでください。

日本で医師や看護師、助産師、教員などの免許を既にお持ちであっても、スウェーデンでは再度、特定の教育機関で学ぶ必要があり、スウェーデンのライセンスを取得する必要があるのでワーホリの期間だけでは難しいです。一方ではゲーム開発、IT関連職など、英語環境の職場も数多くあります。特にあなたがすでに専門知識を持っていたり、国際市場で生かせるような職種経験があれば、渡航前に日本から連絡を取っておくことで時間を無駄にせずに働き始められるかもしれません。

スウェーデン語を学ぶには、図書館などや市民学校、地域で運営されている無料のクラスや、有料の短期集中講座の語学学校などがあります。ストックホルム圏では、現在のところワーホリビザではパーソナルナンバーが支給されないため、SFIスウェーデン語講座は申し込めません。有料のクラス、市民学校の無料クラスやはネットで調べられますので、渡航前にある程度選択をしておくか、申し込んでおいた方が良いです。語学学校では生徒同士も一般的には英語で話したりするので、仕事の情報交換や人々との交流を通じて英語力も同時に向上させる機会にも恵まれるでしょう。

とにかく、渡航後すぐに安全に落ち着ける定住場所があり、わからないことを聞けたりすることができる環境があると、はじめての外国でも環境にも慣れやすく、時間や労力、経済的にも無駄が減ります。私どもは職探しに関するお手伝いもいたしますので、どうぞお気軽にお尋ねください。